「この会社で挑戦したい」と、純粋に心が動いた光景があります。それは中途採用への応募前に、大分工場の近くまで行った日。岸壁にある巨大なクレーンは、遠くから見ても迫力が伝わってきて、製造業で働きたかった私の目標の一つに思えました。日本初のコンテナ用岸壁クレーンの設計・製作・納入、そして国内シェア１位の実績。海外の顧客も多く、グローバルな展開を図っていることも、応募にいたったポイントです。そして子どものころ製品の中身が気になり、ラジオを分解していた私にとって、一番の入社動機はやはり、あの大きなクレーンが「どんな風に作られるのか」という探求心だったかもしれません。

入社後、最初に所属した生産技術グループの仕事は、クレーンの施工計画の立案・管理。設計などの多くの関連部門と密に連携しながら、現場の工事関係者と検討を繰り返し、生産を円滑に進める役割を担っていました。技術者たちとクレーン製造に携わる中で、私が実感した現場の魅力――、それはものづくりを、最初から最後まで追えるということです。じつは前職もメーカー勤務でしたが、そちらでは、製品の一部品の開発で、実用化を見届けられませんでした。大分工場では、クレーンの材料となる素材が運び込まれるところから始まり、製品が完成するまで、一貫して製造しています。そこで見えてきたのは、現場での丁寧で責任感のある作業がいくつも積み重なって、高い品質の製品が完成していくということ。信頼される三井ブランドのものづくりの真髄は、いいものを作り続けられる環境と、前向きな人たちが集まる現場にありました。私たちが熱い気持ちで働く、この工場を見学しに来てみてください。