時計や電化製品をバラして遊ぶものの、知識や経験が足りないから、組み上げられない。それが悔しくて、悔しくて……。自分の力で組み上げられるようになりたくて、工学部に進みました。なかでも、車好きが高じて、エンジンの構造に惹かれ、それが学べる研究室へ。テーマは、次世代のエネルギー候補と言われていた天然ガスのエンジン利用について。研究室の仲間は、自動車メーカーに就職する人が多いのですが、私は趣味と仕事を分けたいという思いから、車以外のエンジンを探していました。同時に、大学院へ進学することも考えましたがちょうどその頃、大学で産学連携の一環で三井造船（当時）と発電用ガスエンジンの研究開発を行っていたこともあり、収入を得ながら研究できるメリットを感じて、最終的には就職を選びました。

現在、ご存知のように自動車業界ではハイブリッド車など、環境に負荷がかからないエンジンが主流になっています。船舶業界でも同じ流れが来ており、厳しい環境規制をクリアする必要あります。そういった新しい規制に対応する技術を開発するのが、私たちの部署のミッションです。エンジンをアシストして燃費を抑える技術をエンジンの付随装置として開発したのですが、目標の性能値が出た時の達成感は忘れられません。新しいアイデアを考えるのは、時に苦しくもありますが、まだ市場にない商品を生み出せる喜びは何にも替えがたいもの。好奇心がある人、一つの考えに固執せずに柔軟な発想ができる人、チームで研究開発するのが好きな人と、ぜひ一緒に働きたいですね。