プレスリリースニュース・お知らせ

2021年08月26日

遠隔システムデモルームに高耐放射線性ロボットTELBOT®を新設

20210826.jpg
新設されたTELBOT®(アーム長2.65m、取扱荷重15kg)

株式会社三井E&Sマシナリー(社長:田中 一郎)は、2019年に岡山県玉野市の工場内に廃炉等の原子力分野向け遠隔システムのソリューションサービスを目的としたデモルームを開設しています。今回、同デモルーム内に、狭隘部へのアクセスにも適した、器用な高耐放射線性ロボットTELBOT®を新たに設置致しました。本ロボットは、原子力分野で世界的に定評のある、当社と業務提携をしているヴェリッシュミラーエンジニアリング社(ドイツ)製であり、国内で多くの納入実績があります。

TELBOT®は、集積線量1MGy(*1)の高い耐放射線性を保有し、原子炉内など放射線量の高いエリアでの長時間の作業が可能です。駆動部は後方のドライブユニットに集約し、アーム部はトルクチューブとギヤのみで構成することにより、アーム内部にモータ、センサ、配線がなく、除染性に優れた滑らかでスリムな外形を実現するばかりではなく、全ての軸が無限回転可能なため操作範囲が極めて広く、狭隘部へのアクセスにも適しています。さらに、マスタースレーブ操作機能(*2)やフォースフィードバック機能(*3)も備えた器用なロボット(サーボマニピュレータ)であり、繊細な作業も可能です。

本デモルームは約200平方メートルの展示エリア、約60平方メートルのミーティングルーム、約130平方メートルのトレーニングエリアを備え、既に、世界初のセンサレス制御技術を採用した高耐放射線性ロボットA1000SLシリーズ2機(200㎏タイプ、100㎏タイプ)、機械式マニピュレータ2種4機による教育・訓練(運転、保守)やモックアップによる技術実証サービスを2019年から提供しており、開設以来300名以上のお客様にご来所いただいております。

当社がソリューション事業の柱の一つとして推進している、福島第一廃炉プロジェクトでは、内部調査から燃料デブリの取出し段階に移行中で、ロボット、マニピュレータ等を用いた高度な遠隔システム技術がさらに求められています。
今回、新たにTELBOT®を加えることにより、お客様の更なる多様なご要望にお応えすべくソリューション提供事業を一層強化してまいります。

*1 集積線量:
機器が耐えられる放射線の総量(積算量)
人間の致死量は約7Gy、廃炉の調査用ロボットは約100Gy程度

*2 マスタースレーブ操作機能:
オペレータが操作するアーム型の操作器(マスター側)の動きに合わせてロボット(スレーブ側)が同じ動きをトレース(追尾)する機能

*3 フォースフィードバック機能:
ロボットにかかっている力(負荷)を、オペレータの操作する操作器に動作抵抗等により伝え、操作感覚を触覚的に感じることが出来る機能

廃炉作業向け遠隔システムのデモルームを開設について
https://www.mes.co.jp/press/2019/0709_001273.html 

お問い合わせ先

連絡先
株式会社三井E&Sマシナリー ソリューション事業推進部 営業部
TEL
03-3544-3221

報道関係
株式会社三井E&Sホールディングス 経営企画部 広報室
TEL
03-3544-3147

このニュースリリース記載の情報(製品情報、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新のお問い合わせ先は、お問い合わせ一覧をご覧下さい。

    ニュース・お知らせ

    当サイトは、お客様の利便性向上、品質維持・向上を目的としてCookieを使用しています。Cookieの利用に同意頂ける場合は、「同意する」ボタンを押してください。
    詳細につきましては、「ご利用条件」、 「個人情報保護について」をご確認ください。

    同意する

    閉じる